Microsoft Excel で構造化参照を活用する 4 つの効果的な方法

Excel の使用は、多くの場合、異なるデータ セット間の関係を識別することに重点が置かれます。しかし、複雑な数式を挿入する場合、相対的および絶対的な明示的なセル参照 (「B7」やそのバリエーションなど) を過度に使用すると、数式バーが乱雑で混乱した状態になる可能性があります。

Excel で構造化参照を使用すると、テーブルとそのヘッダーに名前を割り当てることができるため、このプロセスが強化されます。指定された名前は暗黙的なセル参照として機能し、Excel が構造化データを自動的に取得して計算できるようにします。

以下は、Excel で構造化参照を使用するためのいくつかの効果的な方法です。

1. テーブル内での計算の実行

構造化参照はテーブルでのみ機能するため、構造化参照を利用する最適な方法は、これらのタイプのテーブル内です。

たとえば、店舗の売上情報を含む B2 から F8 までの簡単なテーブルを作成します。テーブルには必ず「売上」というラベルを付けてください (左上隅の「テーブル名」を確認してください)。

表内の計算 1

次に、個々の売上の合計を計算します。

ステップ 1:セル F2 を選択します (ドロップダウン アイコンがクリックされていないことを確認してください)。[ホーム]、[挿入] の順に移動し、[表の列を右に挿入] を選択して、表に新しい列を自動的に含めます。

ステップ 2:新しい列 G のヘッダーを「合計」に指定します。

ステップ 3:セル G3 に入力し、=[@PricePerUnit]*[@Quantity]Enter キーを押します。必要に応じてセルの書式を調整します。

表の中の計算 2

参照「[@PricePerUnit]」と「[@Quantity]」は、列内のそれぞれのフィールドに対応します。列名の前の「@」記号は、各結果セルの値がテーブルの同じ行から取得されることを示します。

=[@PricePerUnit]*[@Quantity]明確に言えば、 G3 の式は実質的に に対応します=$C3*$D3

2. テーブルを超えた範囲の取得

テーブル外のセルで構造化参照を使用する場合は、参照をテーブル名で始める必要があります。たとえば、前の例では、「Sales[Total]」を使用すると、「Sales」テーブルの「Total」列の下の値の範囲全体が取得されます。これにより、さらに操作するための複数の値の配列が提供されます。

これは Excel では次のように表示されます。具体的にはセル I3 で、範囲を下方に拡張するための十分なスペースが残されています。

テーブル外の範囲の取得

3. 列の合計と部分合計

列全体の合計を素早く計算するには、「テーブル デザイン」設定(「テーブル スタイル オプション」内)にある「合計行」チェックボックスを活用します。「数量」列と「合計」列の両方の合計を取得する方法は次のとおりです。

列の合計と部分合計

「合計」行は移動できず、常にテーブルの末尾に配置されます (追加のエントリを許可) が、その結果を他の場所に複製できます。

  • 「合計」列内のすべてのエントリの合計を計算するには、 を使用します=SUM(Sales[Total])
  • テーブルをフィルタリングした後に表示されるエントリなど、表示されているエントリのみの合計を取得するには、 を適用します=SUBTOTAL(109,Sales[Total])。この数式は、テーブル形式の「合計行」オプションがその行に対して行う処理を反映します。

また、フォーマットせずに、テーブル内にある特定の基準に基づいて部分合計を計算することもできます。例:

  • Mike による総売上を検索するには、 を使用します=SUMIF(Sales[Seller]," Mike" ,Sales[Total])。ここで、「Mike」は手動で入力された文字列です。
  • 製品 ID「41230」で表されるすべての製品を合計するには、 を使用します=SUMIF(Sales[ProductID],41230,Sales[Total])。ProductID 列は「一般」としてフォーマットされているため、数値を直接入力できることに注意してください。

4. INDIRECT を使用したテーブルからのデータ検証の実装

前述の Sales テーブルを使用している場合は、カスタム データ検証設定を確立して、データの検索を容易にすることができます。製品 ID、日付、または販売者を選択できる小さなテーブルを作成し、これらのセットから 1 つの項目を選択して小計を表示できるようにします。

手順 1:セル B13 で、データの入力規則を設定します ([データ] タブ > [データ ツール] > [データの入力規則])。

INDIRECT 1 によるテーブルからのデータ検証

ステップ 2:表示されるポップアップ ウィンドウで、[許可] ドロップダウンから [リスト] を選択し、[ソース] フィールドに列の値をカンマで区切って手動で入力します。この例では、「ProductID、Seller、Date」と入力しました。

INDIRECT 2 によるテーブルからのデータ検証

ステップ 3:セル C13 に、データの入力規則の別のインスタンスを設定します。ここでも、「リスト」を選択します。「ソース」に次の数式を含めます=INDIRECT("Sales["&B13&"]")

INDIRECT 3 によるテーブルからのデータ検証

ステップ 4:セル D13 に次の数式を適用します=SUMIF(INDIRECT("Sales["&B13&"]"),B14,Sales[Total])

これで、2 つのデータ検証リストからオプションを選択できるようになり、結果の小計が D13 に表示されます。

INDIRECT 4 によるテーブルからのデータ検証

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